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2022.11.08 | OOYA NEWS LETTER

OOYA NEWS LETTER 特別号[台風による被災から営業再開までの20日間]

みなさんこんにちは!いつも大谷ゴルフ場をご利用いただき、誠にありがとうございます。
つかの間のゴルフベストシーズンですね⛳皆さまのゴルフライフがより良く充実したものになるよう、大谷ゴルフ場をご活用いただければ幸いです☺

今回の大谷ニュースレターは「特別号」。9月23日夜から24日未明に静岡県内で猛烈な雨を降らせた台風15号による被災、そして復旧~営業再開までの道のりをお伝えしたいと思います。

目次

見たこともない景色に言葉を失った日

24日未明、今までに経験したことのないような雷雨に見舞われた静岡市。夜が明けてから集合可能なスタッフが安全を確認した上で直ちに現場に集合し、5時半頃から敷地全体を見回りました。
毎日目にしてきた場所が一変……見たこともない景色がそこにはありました。

駐車場・クラブハウスとも土砂で埋まり、クラブハウス内は土砂を掻き出さないと中の確認すらできません。外から見ると膝下ほどまで浸水していました。
コースへ行くための赤いリフトは、基盤は残っていたもののその下は土壌ごと崩落。
コースに続く道は完全に陥没。地面のアスファルトごと流されており、コースへの道は完全に分断されていました。
練習場は1番打席から中央あたりまで土砂で埋まり、ネット裏も崩れていました。

あまりにも被害が大きく、しばらくは茫然と言葉を失いました。
しかし、いつまでも指を咥えて見ているわけにはいきません。自分たちで復旧作業をやるのには限界がありますが、出来る範囲だけでも綺麗にしていこうと決めました。
この時点ではどの程度で営業が再開できるかも検討がつきませんでしたが、とにかくスタッフ皆が一丸となり、協力して乗り越えていこうと決意しました。

先の見えない不安

やるべきことが多すぎて、何から手を付けたら良いのか…と途方に暮れてしまいそうな状況ではありましたが、出勤可能なスタッフで手分けをして自分たちでできることから作業を進めていきました。
駐車場や練習場に入り込んでしまった土砂は、自社所有のローダーで撤去していきます。


クラブハウスの中や練習場打席などは重機を入れるわけにはいきませんので、人の手で少しずつ土砂を撤去していきました。
土砂はかき出してもかき出しても出てきます。気が遠くなるような戦いです。
目に見える土砂をかき出し終わっても、練習場の床からは茶色い水が出続けます。茶色い水が出なくなるまで、同じ場所を何度も繰り返し高圧洗浄機で洗い流しました。

土砂で埋まってしまった練習場の打席。
人力で土砂をかき出します。
土砂を移動したら、何度も洗い流します。
何度洗っても、茶色い水が出てきます。

被災前より美しく

敷地内のあらゆるところに入り込んだ土砂は一旦駐車場に集められ、大きな一つの山となりました。いつまでもここに鎮座させておくわけにはいきませんので、ある程度集められたところで営業再開時に邪魔にならない場所に移動する必要があります。

敷地内のあらゆる場所から駐車場に集められた土砂の山。
ある程度の土砂を集め終わったら、山を駐車場の隅に移動していきました。
アスファルトと土砂は丁寧に分別します。
駐車場の隅に移動完了です。


山を移動したあとは、重機では拾いきれない土砂をスコップでかき集め、それでも取れない土砂は高圧洗浄機で集めて撤去していきました。
駐車場は大谷ゴルフ場をご利用になるほとんどのお客さまが大切なお車を停める場所です。営業再開した際にご来場くださったお客さまのお車を汚してしまわぬよう、何日もかけて丁寧に念入りに掃除をしました。

雨の中、重機で集めきれなかった土砂をスコップや鍬でひたすら集めます。
スコップや鍬でも拾いきれない程の細かい土砂は、高圧洗浄機で集めました。


練習場の打席で使用している椅子やテーブルは、土砂を拭き取ったり洗い流すだけではなく、スクレーパーで汚れを削り取り、やすりで研磨し、ニスで塗装。台風前よりも綺麗にすることができました。

ひとつひとつ丁寧に磨き上げ…
ニスを塗って乾かします。

一日も早い営業再開を目指して

当ゴルフ場に来られるお客さまが必ず通過する場所である、クラブハウス。
そのクラブハウスが完全に床上浸水し、床一面に貼られていたパネルカーペットは全滅となってしまいました。
一刻も早くカーペットを取り外して下地を綺麗にし、新しいカーペットを敷く必要がありました。しかし、この台風で被害を受けたのは大谷ゴルフ場だけではありません。近郊では復旧に必要な人材も、復旧に使用する材料も、どこも不足しています。誰かが助けてくれるのを待っているだけでは前に進むことはできません。
一日も早い営業再開のために、とにかくできることは自分たちの手で進めていくべく、まずはスタッフの手で一枚一枚パネルカーペットを剝がしていくことにしました。これが想像以上の重労働でした。
なんとか全て剥がし終えたところで、更なる課題が。パネルカーペットを固定するために塗られていた接着剤がなかなか剥離できません。普段経験したことのない作業の連続で、課題をクリアするとまた想定していなかった新たな課題が立ちはだかる…という事の繰り返しです。
ベタベタした接着剤にこびりついた土砂も、数日かけて出来る限り綺麗にしました。

強力に接着されたカーペットを剥がすのは、予想以上に大変でした。
接着剤にこびりついた土砂をゴシゴシ。フロント前からラウンジまで念入りに。
フロント前が綺麗になり、すっきり!
剥がされたタイルカーペットの山。


新しいカーペットが届くまでの期間、仮のカーペットを敷いていただけることとなり、お客さまにご入場いただけるよう準備が着々と整ってきました。
だんだんと営業再開の日が具体的に見えてきて、スタッフのやる気も倍増!毎日のようにお客さまから「復旧状況はどうですか」といったお問合せをいただいており、ハッキリとしたお答えが出来ずにもどかしい日々を過ごしていましたが、たくさんの人のお力添えのおかげで、被災から20日を経て営業再開することが決定しました。

また、ショートコースは直接の被害はなかったものの、道路が土砂崩れによって分断されてしまった上に他の箇所の復旧活動に忙しく、グリーンキーパーが芝生を管理しに行くことがなかなかできませんでした。
営業再開の日が決まり、ショートコースを念入りに整えていくグリーンキーパー。きっと芝生やバンカーも、久しぶりに皆さんに管理してもらって嬉しかっただろうなと思います。

お客さまに歩いていただく場所に、仮のタイルカーペットを敷いていただきました。
グリーンキーパーの手によって、コースも準備万端です👍

台風15号に学んだこと、改めて気付かされたこと


「一体これからどうなるのだろう」と途方に暮れていた被災直後。完全な復旧ではないとは言え、こんな風に被災から20日後に営業再開が出来るとは想像もしていませんでした。

営業再開直前の練習場打席。被災前よりも綺麗になりました✨
大谷名物の赤いリフト。たくさんの方の支えにより、無事に安全確認もクリア👍

今回の被災を受け、スタッフの皆さんはいつも以上に団結し、毎日復旧活動に励んでくださいました。
そして、いつもお世話になっている関係業者様、関係団体の皆さま、いつも大谷ゴルフ場をご利用いただいているお客さま、初めて大谷に訪れようと思った矢先に被災を知ってくださったお客さま…
本当にたくさんの方々が次々に「ボランティアで伺います」と声を掛けてくださり、貴重なお時間をいただいて一緒に復旧活動を手伝ってくださいました。
毎日毎日、感謝の気持ちで胸がいっぱいでした。
他にも、たくさんの支援物資をお送りくださった方、差し入れを下さった方、お電話口やSNSなどで激励のメッセージをお送りくださった方……、感謝してもしきれません。

他県から重機と共に来てくださり、何日もボランティアで復旧作業をしてくださった関係業者の方々。
ボランティアで若き力をお貸しくださった静岡大学サッカー部の皆さまと、元エスパルスの加賀美さん。
毎日SNS等を通じてたくさんの方からいただいた激励メッセージは、スタッフに元気をくれました。
頼もしいボランティアさん💕お手伝いだけでなく、スタッフみんなに笑顔もくれました😉ありがとう!

完全復活とは言えず、今後も復旧作業を続けながらのオープンにはなりますが、10月13日(木)に無事営業再開をすることができました。
今回の被災体験によって、本当に多くの方々の支えによって生かされているのだと再確認し、改めて感謝の気持ちを噛みしめています。

本当に、本当に、ありがとうございました。
これからも、多くの方にゴルフや新スポーツを楽しんでいただける場所であり続けると共に、感謝の気持ちを皆さまにお返ししていけたらと思っております。

復旧作業と並行しての営業となりますため、ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、今後とも大谷ゴルフ場をよろしくお願いいたします。
ちなみに、ご来場いただく際は臨時休業等にご注意くださいませ。最新の営業情報は下記のページに掲載しておりますので、ご来場前にご確認をお願いいたします。